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価値観

震災のあと、人々の行動はさまざまです。
被災した人たちや、被災地のビジネスと関係がある人たちはそれぞれ、
やらなければいけないことがあり、残念なことに選択肢が少ないと思います。

一方、被災地以外に住んでいる多くの人は、たくさんの選択肢を持っています。
しかし残念なことに、方向を決めるのが難しい状況にあるようです。

被災地や被災者の避難先へボランティアのために向かった人が、たくさんいます。
二次的な被害を考えて、関西などに避難した人もいます。
鈴鹿に被災地の復興を祈る人もいれば、自粛が大切だという人もいます。

ここで、「何が正しいのか」という議論があります。

「自粛なんてするな。無事な人が普段通りに消費することが、被災地を助ける」
「こんなときに花見をするなんて、不謹慎だ」
「花見をして、東北地方のお酒を飲もうよ」
「わずかな義援金なんて、自己満足の偽善行為だ」

でも「全体としてどうあるべきか」というのは、政治や行政が考えることで、
個人は自分自身の価値観で判断すればいいのではないでしょうか。

私個人は「普通に暮らす」「自分の仕事をまっとうする」「その上で、日本全体
の役に立つ“何か”を探す」つもりでいますが、この考えに至るまでには曲折が
ありました。
「社会のために行動するべきか」「いや、自分の身の安全が第一だ」などと、
特別な被害がなかった東京にいながら、いわゆる「震災ハイ」の状態でした。

震災ハイといえば、ツイッターでフォロワーが多い有名人が放射能汚染に関して
誤った情報を拡散してしまうなど、混乱もあったようです。
でも最終的に多くの情報が流れることで、多くの人が「自分の答え」を見つけた
という効果もあったようです。

ブログやツイッターなど便利なツールの是非が議論されることもありますが、
道具としてどう使うのかということだけだと思うのです。
利用する個人がツールの存在について是非を議論するのは、今後の大きな方向性
を決めることに役立ちますが、熱くなって個人の善悪に及んでしまうと、
人と人がつながるためのツールが、傷つけ合う場になりかねません。

「良いか悪いか」「白か黒か」「逃げるかとどまるか」といった“ゼロイチ思考”
も、それ自体の是非ではなく使い方や使う場面を考えたいと思います。

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